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「嘘つきだね、りょうは」
「ど、して?」
「こんなに身体、震えてるじゃん。」
ゆとに言われるまで、気づかなかった。そう言われれば、あまり指先に力が入らない。
「俺が、ゆうりのことっ…」
あぁダメだ、また身体が言うことを聞かなくなってしまう。
ゆとを抱きしめる腕に力をいれて、顔を埋めた。
「俺らは悪くない。だから俺らは復讐してるんだ。違う?」
「ちがっ…、くない…。けどっ…」
「りょう。余計なこと、考えちゃだめ。俺らが始末するんだ。ゆうりを殺したあいつらを」
悪いことだって、こんなの本当は間違ってるって、そんなの分かってるんだ。だけどこうしないと、ゆうりの苦しみをあいつらが分からないでしょう?だから潰すんだ。俺達の手で、彼奴らを…
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