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ドアノブを回してかちゃりと開けると、入口の真横にりょうが頭を埋めて体育座りをしていた。
「りょう?どうした?」
りょうの目線に合わせるようにしゃがみ込んで両肩に触れれば、りょうはゆっくりと顔を上げた。「頭が、痛いんだ…」と。
「ん。今日は熱ないな。薬持ってくるからベッドに横になってな?」
手を貸してりょうを立たせれば、そっと背中を押して俺の部屋の中に入れた。
「待っててね」
そう言ってりょうを置いて俺は部屋を出た。
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