27人が本棚に入れています
本棚に追加
「おはようございます」
毎日無駄に長い廊下を歩いて、自分のクラスである1-Aに入る
挨拶が返ってこないのも睨まれるのもいつもの事でもう慣れた
自分の席に着いてカバンの中身を机の中に入れる
私が嫌われている理由は2つ。外部生だからと髪色だ
この学校はよくも悪くも仲間意識が強い
自分達の輪に知らない奴が入ってきたらまず警戒するし、おまけに私の髪色は異色だ
これだけで嫌われる要素は揃っている
数少ない女子とも話せず、いつも1人で過ごしている
でも、こんな生活も悪くはない
面倒事に巻き込まれないし、BL妄想をしていても目立たない
しかもここは萌えの宝庫ときた
ぼっちはぼっちなりに(腐女子的に)楽しい生活を送っている
もちろん帰りまで誰も話し掛けてこないし、自分から話す理由もない
これが私、佐伯 陽の日常だ
最初のコメントを投稿しよう!