出会ってしまった二人

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「それでその家賃がどうしたの?」  俺は言葉を詰まらせる。家賃のことを話せない。大家の笑顔が一番怖い…。 「その家賃なんですが…実はお金が足りなくてですね…お金を借りたいなぁなんて」  今俺の顔は苦笑いで尚且つ、青ざめていて最悪な顔だと思う。今にも吐きそうな感じだろう。  それを聞いた大家の顔は…  何も変わっていない!?ずっと笑顔だと…!?うわぁ…めちゃくちゃ怖い、笑顔にこれ程の破壊力を持っているとは思わなかった。月の光が顔に反射していて余計怖い。なにこれ、新しい苦行か!  大家は笑顔のままこう告げた。 「それってさぁ…竣太くん。遠まわしに家賃滞納してもいいか?って聞いているよね」  ん?え?あ…  そうだった。気が付かなかった、俺家賃滞納を大家に頼んでるだけじゃん。恥ずかしすぎる…。 「そ、そういうことになりますね…」  俺…何やってるんだろう。目に涙を浮かべてる。
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