1233人が本棚に入れています
本棚に追加
/55ページ
無意識にとーまくんに近づいてたみたい。
とーまくんの前髪が、俺の前髪と触れ合っている。
「まったくもー、とーまくんは照れ屋さんだなあ。かーわい」
ドキドキする胸の高鳴りを誤魔化すように、俺はにへえ、と笑う。
「はいはい照れ屋さんだから少し離れろ」
こんなに近づいてるのに、とーまくんはどうして普通の顔でいられるのかな。
「ねえ、とーまくん」
それはきっと、きっとさ。
「俺、本気で好きなんだよ?」
「……」
最初のコメントを投稿しよう!