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こんなときでも無表情。俺は、このままキスしたいくらいなのに。 「いい加減、」 俺の気持ち信じて、って続けようとした言葉は、とーまくんの言葉に遮られた。 「高遠」 その口が俺の名前を呼ぶのは好き。 「…何?」 「キスしたら気が済むのか?」 すぐ間近にあるとーまくんの瞳に、俺が写ってる。 あと数センチ、顔を近づければキス出来る。 なのに、とーまくんの言葉に動きが止まる。 「は?何それ…、じゃあとーまくんは、俺の気が済むならなんでもしてくれんの?」
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