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「私のけじめの為。故郷を奪われた人の為。償ってもらうわよ」
下段に構えた太刀の柄を握り直し、地面が抉れるほどの速さで斜めに斬り上げる
ようにして太刀を一閃させる。
断末魔を上げながら血飛沫を上げる巨大な生物。
整った顔立ちの白い肌に赤が飛ぶ。
その血飛沫を避けるようにステップを踏み後退する。
ボロボロになった体躯を揺らしながらしばらく苦しそうにもがいていたが、次第
に動きが鈍り遂には動かなくなり朽ちた。
その様子を見届けてから、太刀の血を払いそのまま鞘に収める。
「私には･･･こんな形で返す事しか出来ないから････」
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