二章 責任

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脳裏を過ぎる、まだ新しい記憶。 虚ろな薄紫色の瞳でこちらを見る小さい少女。 他の騎士の独断でほぼ進んだ送還の話に憤りを覚えながらも、すぐに戻ってくる だろうと心のどこかで思っていた自分。 あの日の夜に見たまばゆい閃光と地鳴りのような音。 すぐに直接調査に向かい、焦土と化した地に転がる王国の紋様を掲げた馬車の残 骸と同胞騎士の亡骸。
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