一章 邂逅

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そのまま通路を奥に進み、角を曲がる。少し広い応接間に出た。 ここにも幾人もの騎士団と村人の亡骸が転がっている。 「さっきの場所より数が多い・・・押し込められるような形で攻撃された・・?」 壁伝いに移動しながら、独り言を漏らし太刀の柄に手を添える。 部屋を見渡すように視線を這わせていると、地震のような微かな振動を壁につい た左手から感じ取る。 壁から一歩後ろへ下がり柄に添えた手に力を込め、おもむろに抜き放つのと同時 に壁を鋭利な角のようなものが貫く。
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