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――夜。十一時二十八分。
僕は六畳一間の和室で煌々と明かりをともし、一人、飲んでいた。
今日も一日、何にもない世界。何も起こらない日常。
少し前に見ていたテレビもくだらない話題の数々に消してしまった。
時折、ネットを検索してみるも、どうしようもなくツマラナい。
外は雨。
僕の世界の静寂をシトシトと降る雨音だけが響く。
こんな日は、何となくやり過ごしている日常も、職場で交わした言葉の数々も、愛しい彼女でさえも、世界の遠い何処かに捨ててしまいたくなる。
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