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――カサカサカサ。
そんな僕の静寂を破る音が聞こえた。
――カサカサカサ。
畳の上に無造作に置いたコンビニの袋。
ビールと摘みを机に並べ、それっきり見向きもしなかった袋から、カサカサ、カサカサ音がする。
ふと、首を傾げ、ジッと袋を眺めた。
――カサカサカサ。
いつから同じ世界にいたのか、かなり大きめなヤツの体がチラッと見えた。
時折見せる茶色い体に無数の足。
何十本あるのか分からない。
それでも、文字で書くように百本はなさそうだ。
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