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僕は慌てて、さっきまでヤツの行く手を邪魔していたコンビニ袋に手をやると、ヤツをそこにストンと入れる。
それでもヤツは動いている。
用心しなくてはならない。
僕は袋の底にヤツの存在を確認すると、殺虫剤をかけコンビニ袋の口を塞いだ。
――もう動くとは思えない。
そんな安心感も束の間、袋の中を弱々しく動く。
カサ…カサカサと音がする。
恐怖は消えない。
イヤ、前よりも増した気がする。
僕は慌てて、しまい込んでいたコンビニ袋も取り出し、二重に閉じた。
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