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――なんて一日だ。
ヤツの存在をゴミ箱の一番奥に葬り去る。
変わらない日常。そこに現れたヤツの存在。
たったそれだけなのに、とてつもなく最低な一日を過ごした気分になる。
僕は飲みかけのビールをゴクリと飲んだ。
そうしてまた、僕の世界は静寂を取り戻す。
しばらくして、どうしようもなく誰かに言いたい。
そんな気分になりネットに触れる。そして、ヤツとの激闘を呟いてみた。
最低な一日のまま終わらないように…。
まぁ、呟いた所でなにもない。
それでも、何となく面白い方向に変わりそうな気がしてくるから不思議だ。
しばらくして一件。書き込みがあった。
『ヤツはたいてい二匹でいるよ。気をつけて…』
並んで歩くという意味か?
見かけたのは一匹。
僕の手の中指よりも長いヤツ。
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