男の中の男

4/7

147人が本棚に入れています
本棚に追加
/100ページ
「信ちゃん、よう来てくれたなあ!」 「おお、ヤス!元気しとったか!」 村上君は入ってくるなりヤスの頭をわしゃわしゃっとかいた。ちょ、ヤスは猫ちゃうんやけど。 「村上君、横山君は?昨日、横山君ち泊ったんちゃうん?」 俺は村上君の気を引くために、当然来るんやと思ってた横山君の不在を問いかけてみた。 「おお、下で車で待っとる。ヤス、ごめんやけどあとでヨコにトイプー見せたってくれへんか?あいつトイプーめっちゃ好きやねん。世界で一番可愛いて言うてるくらいやから。」 うわ。 なんか横山君と村上君て、相思相愛…とはちょっとちゃうねんけど、お互いのこと常に考えてんねんな。 黙ってても分かり合えてるって言うか。 実は、こんな2人に憧れてて、俺もヤスとこんなふうになりたいな、と思ってます。
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

147人が本棚に入れています
本棚に追加