147人が本棚に入れています
本棚に追加
/100ページ
「たっちょん、散歩ついでにヨコヤマさんにフラちゃん見せよか?」
「うん、そうしよ。世界で一番可愛いトイプーやで、村上君。」
「ちなみに俺はヨコん中で二番目や。トイプーは超えられへんねん。」
「あっはっはっは!そんなん言うてるん?見にきたらええやん。なんで車で待ってんの?」
「俺が『たつんとこ行くわ』っちゅうたら車出してくれてん。優しいやろ?せやから、ヨコもたつのこと知らん中ちゃうし、『あんたも家あがるか』って言うたら、ヤスには『面識ないから会われへん』言うて。あの子めっちゃ人見知りやから。あんまりいじらんといてあげて」
「ようわかってんなぁ。めっちゃ守られてるやん、横山君」
「うはははは!言うな言うな。ヤスは人当たりええ、ええ子やからっちゅうたけど、『絶対気まずなる』言うてきかんねん」
「あっはっは。なにその頑固なやつ。意味わからへん」
「せやろ?あの子もあんまり待たすと愚図るからチャッチャと説明するわ。おい、ちぃ!出てこい、ちぃ!ごめんな、コイツも人見知りやねん」
男の中の男みたいな村上君が、子供みたいな横山君と付き合っとって、で、ちっちゃな猫飼ってて、その猫心配やから預けに来てるって…なんか整理するとものすごい笑けてくるな。あっはっは。
最初のコメントを投稿しよう!