忘れちまえ

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「あんな、あれやな、頭はあかんな、体やな、やっぱ体。なんつっても体。体ですやね、っていうか、なんつうの、めっさ、あれやわ」 「すばるぅ、何言うてるかわからん。アレを言うてくれ!!」 意味があるんかないんかは別として、ただただ睡魔と闘っただけの研修第一日目が終了して、5人で飯食うてるとこ。 まだあと二日も研修あるし、みんなそないに飲んでへんのに一人飛ばしてる男、それが俺の隣に座ってるちっさいおっさん。 「ほれ、魚の骨、とったったで」 「ヒナァ、ありがとぉ!」 「えっ!村上君!俺のは断ったんになんですばる君のはやったん?俺のもやってや!前はやってくれたやんっ!」 「だって、この子、とらんと骨喉に刺さらしよるし、30過ぎたら骨とられんのも個性やで。その点亮はまだ更生の余地がある!頑張れ!」 「ええ~っ!とってやぁ!!」 もうなんなん。 すばるはともかく、どっくんもヒナに甘え始めよった。こんな時は食うに限る。9時前に食い終わらんとまた太るし。 「よっかあま君!魚食うのめっちゃ綺麗やな!」 「そうやろ」 「初めてかっこええ思たわ」 「他に気がつくポイントいっぱいあったやろ」 「えひゃひゃ」 「どっくん、笑うんヘタクソ!」
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