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俺がどっくんにからまれとる隣で、ヒナがいきなりおーくらをしばいた。
「たつ!寝るな!」
「うわぁっ!俺、寝てた?」
「ガッツリ寝とったで。研修中寝なかったのが奇跡やな。しっかし、お前はいっつも眠そうやなぁ。寝てはいるんやろ?」
「おん。俺、眠るんヘタクソなのかも」
「ちゃうやろっ!章ちゃんと張り切りすぎやねんて!」
うわー。どっくん舌好調。おーくらも否定せんし。
俺がエースふたりを傍観しとったら、隣のちっさいおっさんがふら~と立ち上がった。
「大倉ぁ。お前、イケメンで背ぇ高くて、次期社長で、ほんで相方とも上手くいってるってなんやっ!フザケとんのかっ!ヤリティン大統領かっ!」
「おい、すばるっ!なんちゅーこと言うねん!おーくら、ごめんなぁ。悪酔いしてはるわぁ」
暴れるすばるを羽交い絞めにすると、すばるは「酔うてへんわっ」と叫びながら更に暴れるんで、ヒナに手伝ってもらって軽く抑え込む。
「ええよ、横山君。気にしてへん」
「ヤリティン大統領やぁ~!」
「亮ちゃんっ?」
どっくん、あなたも酔うてはるんですか。
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