忘れちまえ

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「離せっ!俺がうどんでしめたるから、うどんもってこんかい。お母さん、うどん!うどん持ってきて!煮詰まってもうたら旨ないがなぁあ?」 大阪のオッサンが降臨しはったわ。 ちゅーか、今鍋してへんわ。 「すばる、うどんはないて」 「ないなら買うてこんかい」 「明日食べよか、な?」 「ヒナァ~~」 俺が一生懸命説得しとるのを無視して、すばるは隣でビールあおってるヒナに抱きついた。 「うおっ!どうしたん!すばるっ」 「ヨコがいじめんねん」 「そら悪いやつやな!」 「いじめてへんわ!」 「ヒナァ…」 わーわーわー!酔った勢いでチューすなっ! ヒナも拒否せぇやっ! 「あかんてっ」 ヒナからすばるを引っぺがす俺。 「ヨコォ、ええがなぁ、減るもんやなし」 「減るわぁっ」 「今晩ヒナ貸して」 「あーかーん!」 「___ほんならヨコが、俺抱いて」 「……っ!」 「___ぶっ!今コイツ本気にしよったで!ははははは!」 「しっ、してへんわっ!」 ああ、もう疲れる。はよ部屋戻って寝たい。
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