忘れちまえ

6/6

147人が本棚に入れています
本棚に追加
/100ページ
* 「すばるぅ、ケータイ、光ってるで」 俺はひと暴れして酔いがさめてきたちっさいおっさんにケータイを手渡した。 すばるは気だるそうにそれを受け取ると、タッチパネルに指を滑らせる。 「んん?ま_____まるっ?」 「あの変態看護師かっ」 ヒナが喜々として話題に乗っかる。 「すばる、変態看護師と付き合ってんの?」 「おん、変態すぎて逆にノーマルやけどな」 「なんやそれ」 「メールか?」 「なんて書いてあるん?」 俺とヒナとすばる、おっさん3人ですばるのケータイの液晶を覗く。 画面には一言。 『休みとれたんで、明日そちらに行きます。』 「___ええっ!なんでっ?」 すばるはでっかい目を更に見開いて、完全に酔いから醒めたみたいやった。
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

147人が本棚に入れています
本棚に追加