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今日中に仕上げなあかん仕事があるんで、とりあえず机に向かって仕事を始めたけど、やっぱりちぃちゃんの行方が気になる。
少しやっては立ち上がってウロウロ。
少しやっては立ち上がってウロウロ。
そんなんしとるからちっとも仕事が進まん。
「このまま見つからんかったら、信ちゃんに殺される…俺だけならまだしも、たっちょんまで…!」
この辺りは車の量が多いし、最近は輸入ペットの伝染病が流行っとるから、外に出たら長生きできん。
ゼツボー的な気持ちになってきて、気ぃついたら泣きたくもないのに涙がボタボタ落ちてきた。
心配したフラが、俺んとこに慰めに来てくれる。
「フラ、ちぃちゃん知らんよな?」
「ワン(知らんで)」
「せやんなぁ~。____まさか、お前あんまりどつかれるからって、食うてへんよな?」
「ウオフッ(食うか、アホ)」
6時も過ぎたから、最終手段やって、悪い思たけど、たっちょんに電話してしもた。
「たっちょ~ん。ちぃちゃんがおらんくなったぁ~~~」
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