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「ぷれいんぐまねじゅ○×♂」
「は?なんて?プレイングマネージャー?」
「それです」
「プレイングマネージャーになれってこと?」
「そうです」
「マジで?……おっしゃ!なったるわ。俺、研修受けるわ!」
「うわ、めっちゃテンションあがってるやん」
「あがるよ!俺、よかーま君に期待されてるなんて思ってなかったもん。頑張る!俺頑張るで!_____研修出るからさ、俺から、いっこ、お願いしていい?」
「なんですか?」
「その研修終わったらみんなで打ち上げにカラオケ行こ!すばる君てめっちゃ歌上手いやろ?俺、東京おった時、たまたまカラオケ一緒に行ってびびったもん。『何この歌ウマお兄さん』て」
「あひゃひゃひゃ!今じゃ歌ウマおじさんやけどな!」
「大倉もええ声しとるし、あと、章ちゃんもめっちゃ上手いから呼びたいな」
「あ、おーくらの…」
「そうそう。同棲しとるからさ。3日も会わんとあのカップルお互い不足してどえらいことなんで」
「へえ、そーなん」
「決まりやな、じゃ、6人で予約しとくわ」
「はやっ!まだええんちゃう?」
「よっかぁま君、スピード勝負やで!」
俺はそう言い切って、会社の近くのカラオケ店にソッコーで電話した。
電話している俺の隣でよかーま君が「うわぁ、俺、来週恥かくんやぁ」とかぼやいてるけど、よかーま君はキレーな声してると思うけどな、ピッチが全然合うてへんだけで。
あ、それがあかんのか。
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