おいでよチャチャチャ

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* 豪快にスーツを脱ぎ散らかしてYシャツ一枚になったヒナは(多分ボタン外すんが面倒なんやろ)、まだ呼吸が落ち着いとらん俺の肩をぽんって押して仰向けに寝かすと、ビャーンと飛び乗って馬乗りになった。 「…ならしてないけど、だいじょぶなんか?」 「大丈夫。ズブズブのグズグズ」 「アホか」 「アホや」 ヒナは笑いながら腰を落としてくるけども、一向に進まない。 やっぱこいつ天然やわ。 「____ヒナァ。痛いんやろ?」 「おん、やっぱ無理や」 「ほらな」 「おっきくしすぎた」 「あー、そう」 「横山さん、5分、や、3分時間もらえます?すぐならしますわ」 俺は、そう言うヒナを押し倒し返した。ヒナはまん丸い目で俺を不思議そうに見上げとる。 ほら。やっぱりこの角度や。 「…?ヨコ?」 「やりたいんやろ?」 「めっちゃやりたい!」 「んふふ。めっちゃやりたいか」 「ヨコが欲しい!」 「お前なぁ~。恥じらいとかそういうんはないんか」 「そんなもん、とっくの昔に売っぱらって、素うどん買うて食うたったわ」 『昔は恥じらいあったんか』っちゅーツッコミはやめて、中指を静かに忍ばせる。 「……どう?痛い?」 「痛ない!」 「これは?イケる?」 「………ん。イケる。」 「動かすで。……どう?」 「…っ___ぁ。」 「ここ?」 ヒナはとろんとした目で俺を見ながら、ゆっくり頷いた。 「……はぁ……気持ちいー。俺、ヨコの指、めっちゃ好き」 「そぉ」 「ホンマやで?」 「わかってるよ」 「ヨコ」 「ん?」 「好きや」 「知ってる」
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