君にささげよう

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もう一回俺が上になって、手を握って、生理的な涙で潤んだ目をじっと見つめながら静かに動かした。 なんか今日はええ感じで、ヤスも気持ちよさそうやった。 「ヤス、気持ちい?」 「ん。すごい、なんや、ほんまに、あぁっ、えっちしとるっ、て、かんじするぅ」 「あっはっは。今までのはなんやったん?」 「ぁ、ん、苦しい、けどっ、気持ちえぇって、あは、新しい扉、開いてまいそう、やわぁ」 「お前、これ以上余計な扉開いたら、頭花だらけになってまうで」 「ぁ、ほんなら、満、開に、させましょ、ね」 「ヤ、ス」 「ん?」 「__好きや、で」 「……、ぃぅ、な」 「え」 「っ、好きって、言うなぁ!」 「は?ちょ、意味わからん、え、どーゆーことっ?」 「あ、うぅ、好きって、ぁ、言うなっ好きって、言わんでっ、あぁ、ん、終わって、まう、」 「何が、終わるん?」 「たっちょ、はっ、好きって言う、たら、未来が、な、決まってまう気、がすんねん。言わんで、使わんでっ、ぁ、ん、おねがい、ぅんっ」 なんか、ヤスの中で何かが混乱したまま覚醒してるみたいなんはわかるけど。 喘ぎすぎて過呼吸っぽくなってきとるから、唇を長めに塞いだ。 息が落ち着いたとこで強めに攻めたら、涙ぼろぼろ流しながら全身痙攣させとったんで、ちゃんといってくれたんやって、安心した。
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