夕方フレンド

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こんばんどぅいーん! まるちゃんだよぉ~~っ!! っっっっぱぁーーーーん! いやぁ、なんかねぇ。昨日の晩。 すばる君と久しぶりに。 文字通り愛し合ってしまって、幸せいっぱいやねん、今。 ってわけで、興奮して先走ってしまって、早めにカラオケ屋についてしもた。 どぉしようかな。コーヒー屋さんにでも入ってよかな。 ボクと同じ感じでカラオケ屋の前でウロウロしとるちっちゃい子がおる。何してんねやろ? あ、こっち見た。ケッコウ可愛い。 や、そうじゃないやろ。 あれ?なんで笑顔でこっち来るの?えっ?知り合いやったっけ? 「まるやま、さん、ですか?」 「え、そうですけど…」 天然物の上目遣いで僕に話しかける可愛いらしい顔した子。 誰…?患者さんでこんな人おらんかったよなぁ…。 「安田て言います。渋谷サンの彼氏さんですよね?」 「え!まあ、そう、____そんな感じになるわな」 「俺、渋谷サンと同じ会社で働いてるおーくらって奴と一緒に住んでんねやんか。今日、俺もカラオケに行くねん。時間まだあるし、茶ぁでも飲みにいけへんかぁ?」 「あっ!そゆこと?」 「そゆこと!」 「何やと思ったん?」 「ナンパかなて」 「するかいな!」 キラキラ光る笑顔が眩しい安田クン。「ヤスでええよぉ」て言わはるから、僕も「まるでええでぇ」って言うた。
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