夕方フレンド

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* おされコーヒー店に入って注文。 未だにこのチェーン店、大きさの単位がよぉわからんけどとりあえずレーコーでよろしか。なんて考えてたら、すぐ隣にたっかい声で注文しはるツワモノが。 「ストロベリー チーズケーキ フラペチーノくださぁい」 うっわ!女子力高いなヤス!ほんで、トールで行くんか!おっとこらしいなぁ! そんな女子力めっちゃ高いピンク色の飲み物抱えたヤスが、徐に見せてくれたスマホの画面には、僕がすばる君に呼ばれて、信ちゃん、裕ちんと食事した時に撮ったおどけた写真が。 「おーくらの元上司の信ちゃんがな、まるちゃんの写メ送ってくれてん」 「信ちゃん!そぉやったんやぁ、いきなり笑顔でこっち来るからめっちゃびっくりしたわ!フレンドリー過ぎるで、自分」 「そぉか?」 「ほら、またそやって上目遣いするし、オークラも気が気でないと思うで?」 「そーゆー話はしたことないな」 「彼氏側が嫉妬でもやもやしてる話なんて、まずしーひん」 「そーゆーもんかのう」 「そーゆーもんですわ」 「まるって今東京に住んでんねんやろ?どの辺なん?俺も一年前くらいに東京に住んどってん。おーくらが異動になったから一緒についてきてんけど。」 「健気やなぁ。…どこに住んでるか?ふふふ。当ててみ?」 「うーん。飯能。」 「埼玉やないか!渋谷やで、シ・ブ・ヤ♪」 「マジで?俺も渋谷に住んどった!」 「えっ?どこ?」 「桜丘町」 「ちょっと待って。______もしかして、アパートに置手紙書かへんかった?」 「書いたぁ」 「うわぁーーーーーーっっ!」 「ま、まる、声でかいて!どぉしたんや!」 「びっくりするやんか!だって前に住んどった人間にこないなとこで会うなんて、まずありえへんっっ」 「まる、桜丘町のアパートに住んでるん?」 「だから今そーゆー話をしてるんやって!」 「うぅわ!バァリ凄い!」 「世の中狭いわぁ~~。あの手紙、重宝しとるで!」 「おーくらにイッコ取られたけど、もぉイッコは生きとったんやなぁ」 「二個も書いたんや(笑)。あ、行ったで、定食屋。めっちゃうまいな、あそこ」 「せやろ?よくふたりで行ってん」 「僕らもよう行くねん。いっちゃん最初にふたりでご飯食べたのもあの店でさぁ…。あの時のすばる君、可愛かったなぁ…」 「惚気はよろしわ」 「えろうすんまへん」 「あっ、亮から電話や!ちょっと待っとってな!」
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