夕方フレンド

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* 亮と呼ばれたおされコーヒー屋にぴったりな雰囲気の痩せ形の青年は…彫り深ぁい______アラヤダ、またイケメン。スーツが似合ってはるわ。 すばる君の働いてる会社って、一定以上の顔面やないと入社できひんのかな。 「章ちゃんっ!」 「亮、お疲れぇ~。早いやん」 「おん、俺先にレポート出し終わったから。オッサン3人とおーくらはもおちょっとで来ると思うで。あ、そっちが…すばる君の?」 ガン見しすぎたんか、イケメンさんは僕のほうにつかつかやってきた。 な、なんやねん!挑戦的な目ぇするなぁ。 「すばる君のカレシなん?」 「そぉやけど…」 僕がおどおどと答えると、大きな口でニヤッと笑って「帝国ホテル、どやった?」て聞きはった。 「えっ!なんで知ってるん?」 「俺がすばる君をホテルまで送ってんねんで?」 「……そおやったんや」 「車ん中でむっちゃ屁ぇこかれてさ、何ゆっていいかわからんようになってしもて」 「あはは!屁ぇこく時はコーモンゆるいからな、あの人。あ!コーモンで思い出したわ!ヤスも聞いて!僕な、ここ3カ月ぐらいむっちゃ股間が痛くてさ、もうすばる君と一生エッチできひんかもってくらいやってん。でも、最近見つけたお医者さんがめっちゃいい人で、しかもイケメンさんやってさぁ。東京で開業してはるけど、門真出身やってん」 「え!俺も門真や!」 「へえ!今日は奇遇なことが多いなぁ!見て見て!イケメン医師の写メ~♪」 「お前、すばる君っちゅうかっこええ相手がおるのに他の男の写メなんて撮るなよ……って_____内っっ?!」 たれ目イケメンさんは、僕の手首ごとスマホを掴んで、曲がらない方向に向けるんで、……正直、痛い、です。 「わわわ!りょおっ!まるの手がもげるっ!」 あまりの勢いにヤスが抑制したほど。 「コイツどこにおるん?」 「お知り合いなん?」 僕はあまりの痛さに涙目でイケメンの顔を見ると、なぜかイケメンも涙ぐんではった。 「知り合いもなんも、同期の内やっ!」 「ええっ!そんなんありますのん?」
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