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春は嫌いだ
花粉が舞い涙とくしゃみが止まらないから
「ねぇ、大丈夫？」
とか言って声をかけてくるあなたが居るし
もうちょっとの間で良いから一人で泣かせてよ
夏は嫌いだ
ただ暑いだけだし、海なんて行きたくもない
「ねぇ、花火でも見に行こうよ」
私を誘うあなたが居るから
あなたに負けてついていく私が少し腹立たしい
秋は嫌いだ
綺麗でも無いものを綺麗と言うのはどうだろう？
「ねぇ、何か食べに行かない？」
今日はいくら誘われても行かない
もう少しで特別な日だから
冬は嫌いだ
神様のプレゼントなんてウソ、ただ歩きにくいだけ
「はい、これ」
あなたからの予想外の贈り物
恥ずかしくて私は受け取る事しか出来なかった
春は嫌い
桜なんてもう見たくない
「じゃあ、又今度会う機会が有ったらな」
何ていきなり別れの挨拶
あなたに渡せなかったプレゼントは今も持っている
何も出来なかった私をあなたは覚えてますか？
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