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俺は慌てて謙吾を引っ張った
「ひ、一目惚れなんて、そんなわけないじゃん!」
小声で答える
うわ、顔が熱いよ……
「それに、鷹崎君と仲がよかったみたいだし、きっと付き合ってるんだよ」
……あれ、二人が付き合ってるとこを想像すると、なぜか胸がいたい
なんでだろう?
「……くくっ、ついにメインヒロイン登場か。頑張って翔とくっつけなきゃな……どうみたってあの鷹崎ってやつは俺と同じ脇役キャラだ……脇役が主人公に勝てるわけないんだよ…すぐに御手洗も翔に惹かれるようになる……やっぱ主人公を外から傍観するのはおもしれえ……」
「え?何か言った?」
「いや、なんでもない。大丈夫だ、俺も協力するぜ、翔。見た感じ鷹崎と御手洗は付き合っていない。お前の方がチャンスがあるさ!どんどん話しかけてみろ」
「だ、だから、そんなんじゃないってばあ…うう…」
なんか照れるなあ……
「翔さん、まだですの!?早く帰りましょう!」
うわ、男二人でコソコソしていたからか、麗華が怒り出した
「ご、ごめん、帰ろっか!」
そのままみんなで玄関に向かう
よし、一目惚れとかよくわかんないけど、明日から御手洗さんに頑張って話しかけてみよう!
仲良くなれるといいな!
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