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緩やかな意識の覚醒
「…………んぅ」
体内時計に従った結果、俺はいつも通り6時に目を覚ました
カーテンの隙間から日が差し込んでくる
意識の覚醒は早いほうなので、しばらく間を置いてからベッドから起き上がる
思い切り伸びをすると、背骨と腰のあたりから破壊的な音がした
「おぅふ……」
やっちまった……
爽やかな朝になんたる醜態
腰をさすりながらカーテンを開け、壁にかけられたカレンダーを見上げる
「今日か…」
本日、つまり4月10日の欄には赤丸が一つつけてあり、その隣には一言だけ
入学式
と書かれていた
クローゼットの扉にかけられた真新しい制服が、これからの生活を暗示していた
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