985人が本棚に入れています
本棚に追加
本当ならここで顔を洗いに行くなり、一階のリビングにおりて(俺の部屋は二階にあるので)朝食でも食べるところなんだろうが…
目覚まし時計に目をやると、6時15分
うむ、そろそろだろう
タタタッという廊下をかける足音が聞こえる
そしてそれはだんだんと俺の部屋に近づいてくる
ついに俺の部屋の扉の前まで到達した足音の主は……
「おはよーー、兄ちゃん!そして死ねええええ!!!!!」
扉を蹴破りながら俺に飛び蹴りをかましてきた
正確に俺の喉もとめがけて突き出された足を、俺は半身をそらすようにして避ける
そして身体の横を通り過ぎた足を左手一本で掴むと、身体の捻りを加えながらベッドに叩きつける
足を掴まれて振り回されたような形になった侵入者は、必然的に顔面からベッドにダイブ
「ムゲッッッッ」
というなんとも可愛くない悲鳴をあげた
「おはよう、早希。少しは学習しような、ない頭絞ってでも」
ま、侵入者というか俺の妹なんだけどね
最初のコメントを投稿しよう!