Chapter 2

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一夜明けた、ダンジョン生活二日目。 昨晩は軽く夕飯や身支度を済ませてから、一緒に就寝し、非常に満ち足りた夜でした。 「さて、当面のポイントの使い道ですが、ダンジョンの拡張に使いたいと思います。」 爽やかなベルとは対照的に、どこか腑に落ちない様子のアルが切り返す。 「ん?ダンジョンはワンルームではなかったのか?構築する気になったのか?」 「まあ、見ていて下さい。一番安価な道を、ダンジョンとして、最寄りの街の内部にまで拡張。届くように、細さは調節してもらって結構です。承認。」 見慣れた風景となったが、古城の軒先が一度急激に収縮した後、一呼吸あけてから、獣道が細々と街の方角へと弾け広がった。 口をキッと結び、顔を引き締めているアルを横目に、ため息を付きながら、ゆっくりと歩みを進めます。 「ダンジョンマスターはダンジョンから外に出ることが出来ません。しかし、ダンジョン内部であれば移動できる。なかなか、上手いこと考えたと思うのですが。さ、アル、怖い顔していないで、一緒にいきますよ。」 うむう、と声にならない唸りをあげ、マスターへと付き従った。
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