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「あ、ありがとう…なんか、執事みたい」
「メェ~~~」
「それはひつじ」
「ザンギリ頭を叩いてみれば、文明開化の音がする」
「それは明治、次はもうツッコまないわよ、眠たいし…
あ、これおいしい!!このサンドイッチ自分で作ったの!?」
「あぁーまぁ、うん…一応」
夏休みはやっぱり遊びに行きたいから、
お金をなるべく使いたくなかったというのが本音で、
普段はコンビニで適当に買っていた。ホント、今日は運がいい。
「さ、それ食べたら早く帰ろうぜ、僕も眠いからな。
早川さん、ここまでどうやって来たんだ?」
「ここまでは徒歩で来たわ、ここまでだいたい1時間半くらいかかったかな。
ま、ちょうどいい散歩ね。」
いや、普通に危ないと思うぞ、夜中に出歩くのは。
「僕、こう見えてもバイクの免許持ってるんだ、後ろに乗せてやるよ。」
ちなみに免許取得禁止という校則はあるらしいのだが、黙認されていた。
田舎だからなのか、そんな小さなことをグチグチいう大人はいない。
事故を起こせばさすがに問題になるだろうけど、
そもそも乗り物の交通量が少ないほどの田舎なのだ、事故なんか滅多に起こらない。
「ありがとう。じゃ、甘えさせてもらおうかな。」
カワイイ女の子を後ろに乗せて、バイクを走らせる…男の浪漫だな。
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