*+.いち.+*

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「はぁあああ…」 あ、はじめまして。私、皆月千尋っていいます。高校2年生の、平々凡々な、恋する一般女子です。 …一般腐女子って言ったほうがあたってるかも? ええそうなんです。私、皆月、腐女子です。はいそこ引かない! いいじゃない!腐ってても!私は生きてる! そして恋だってする!いいじゃない!いいじゃない! コホン。まぁ、前述の通り、私は恋をしています。 一目惚れです。冒頭での溜息はそのせいです。 ここに腐的なあれは関わって…か、かかわ… …関わってないかと聞かれたら確実にうなずけるわけではないけど、まぁ、うん。 恋をしちゃったお相手は、とあるカフェの、店長さん。そう、成人男性。ちなみにオネエ。 そこのカフェはひっそり、隠れるみたいにあって、本当に偶然…見つけた。 マスターは、長身の綺麗な男の人。それだけで目を奪われた。 べ、別にあれだからね!?あ、この人絶対受けだわ!とか思ったとか、そんなことないんだからね!? …まぁ、話を戻すわ。その人は、はじめてのお客さんね、って、優しく、嬉しそうに笑うの。 最初はそりゃ…こう、腐ったこと考えたけど、その笑顔見て、なんか、雷に打たれたみたいな?っていうじゃない? あれ、なったのよね。困っちゃったわ。だって、私、恋なんてはじめてしたんですもの。 その人の名前は、望月透さん、っていうらしい。また来てね、って笑顔で言って くれた。 是非って、柄にもなく真っ赤になっちゃったわ。 .
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