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そしてまあ、今現在、カフェの前に立っているわけなのですが。
なんで入らないのかって?そりゃあ、そりゃあ!だって恥ずかしいもの!
勇気がいるんだもの!
「あら?千尋ちゃん今日もいらしてくれたの?」
「うぎゃあ!?」
びっくうっ
…うぎゃあって。うぎゃあって。ないわー…。
もっと可愛らしいさー、私だって女の子ですよ?きゃあっとか、さ…。
なんて現実逃避もしたくなる。だって声をかけてくれたのは、間違いなく、望月さんなんですもの。
「…ふふっ、ごめんなさいね?びっくりさせちゃったかしら。」
「あ、いえ、全然、そのっ」
ああ、今真っ赤だわ、私。望月さんに笑われてしまったわ…でも望月さん可愛い!望月さんラブ!
「そんなところにたってないで、入ってらっしゃいな。今日はケーキを作ってみたの。是非是非、女の子の千尋ちゃんに食べてほしくって!」
あぁあ、癒される、この笑顔が大好きだ。
「どうぞ、召し上がれ」
「い、いただきます。」
美味しそうな、綺麗なオレンジ色の…多分、カボチャのケーキをひとくち。あ、おいしい。
もくもくと食べていればとても機嫌のよさそうな、ニコニコ顔の望月さんに、なにかいいことあったんですか?ってつい聞いてしまった。
「えっ?あ、や、やだ、ワタシったら、そんなわかりやすいかしら?」
やだやだ、といいながら赤いほっぺ隠すみたいに顔を覆い隠す様は、とても可愛い。
私が男ならおいしくいただいて…ゲフン。
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