*+.いち.+*

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「わかりやすいっていうか…ううん、わかりやすいのかな?すごく、ニコニコしてたから。」 ケーキを食べ終え…ほんのりした甘さと上にのったカボチャがとても美味しかった…紅茶に口をつけながら思ったままをいう。 そうすると、また望月さんはきゃあきゃあ言いながら顔を隠してしまわれた。うーん、可愛い。 「えっと、えっとね…?ううん、す、好きな人にね?頑張ってるなって、褒められちゃってっ」 てれてれしてる望月さんはなんて可愛いのでしょ…好きな人!? そ、そうだよね、やっぱりこんな綺麗な人だもんね。好きな人の1人や2人や3人や4人…。 「わ、ワアー、ソウナンデスカー。ヨカッタデスネー?どんな人なんですか?」 つい片言になったのは仕方がないことだと、流して欲しいものだわ。 そしていらないことを聞いてしまったことに後々後悔したわ。 「えっと…そ、そのう、切れ長の目が涼しげでね?黒い髪と、黒い目がすごい素敵で…」 そう話す望月さんは恋する乙女のようで、とても可愛いのだが、今はそれどころじゃない。 そんな人、こんな平凡な私がかなうわけないじゃない。いや、でも諦めるつもりは毛頭ないのだけれど。
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