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ばれないように言ってるつもりなようだが…聞いたものを総合的に考えた限りでは男のようだ。うぬぬ、恋敵が男になろうとは。
かなりレアではないだろうか?これが私の恋愛でなく、男友達の恋愛ならば、hshsしたのだけれど。
世の中うまくいかないものね。世知辛いわ。
「あ、ごめんなさい。ワタシばっかり話しちゃって……。そうだわ、千尋ちゃんの話も聞いてみたいわ!千尋ちゃんは、どうなの?」
シュンとする望月さんの頭に耳が見えた気がした。恋をすると幻覚が見えるのかしら。びっくりだわ。
そして私の話も聞こうと、恋バナを楽しもうとする乙女のように聞いてくる望月さん。
貴方が好きなんですとは言えぬ。
「そう、ですねぇ…好きな人は、います。ていうか最近できました。一目惚れなんですけど…纏う雰囲気とかが優しくて、身のこなしとかとても、見惚れるくらいで、柔らかい笑顔が陽だまりのようで。…なんて綺麗な人だろうって思うような、そんな人です。」
嘘は言ってない。全て本音である。本人目の前に本人のことなのに違う人のようにいうって…うーん。
この恋で私は普通人が体験しないような、するとしてもかなり濃い経験をするようだわ。
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