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「良い天気だし、久しぶりに歌おうかな?」
すぅ~と息を吸い込んで、歌い出す。
私が信仰している、キリスト教のマリア様の曲。
その時、
「スゴく綺麗な歌声ですね!」
と声を掛けられた。
声のした方を見てみると、腰まである長い金髪のシスターがいた。
私より、3、4歳くらい年上だろうか…。
「ありがとうございます!!良かったら、シスターさんも歌ってみませんか?今日はお天気が良くて、声が響きやすいですよ?」
と誘ってみると、シスターさんは少し困った顔をして、
「ごめんなさい…。私、歌は苦手なの。しかも、貴方は大きなカゴを持っているわ。何かを、摘むつもりだったのでは?」
と言った。
ようやく、私は薬草を摘むことを思い出し、
「そうでした!早くしなくては…。それでは、失礼しました!!」
と言い、大慌てで走り去った。
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