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薬草を摘んでいると、 「こんなとこにいたら、危ないだろ」 とお兄ちゃんの声がした。 「あれっ?お兄ちゃん、いつの間にいたの?」 「つい、さっき帰ってきたとこ。疲れた~」 お兄ちゃんが肩をトントンと叩いているのを見て、つい笑ってしまった。 「お前、よくも笑ったな…?」 不気味な笑顔で笑うと、お兄ちゃんは私もお姫様抱っこした。 「ちょっと、恥ずかしいから止めてよ~!」 「ほらっ、走るぞ!!」 とお兄ちゃんは、私の意見を完全に無視して、全力で走った。 私は、怖くて目をぎゅっとつぶって、お兄ちゃんにしがみついた。
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