0人が本棚に入れています
本棚に追加
薬草を摘んでいると、
「こんなとこにいたら、危ないだろ」
とお兄ちゃんの声がした。
「あれっ?お兄ちゃん、いつの間にいたの?」
「つい、さっき帰ってきたとこ。疲れた~」
お兄ちゃんが肩をトントンと叩いているのを見て、つい笑ってしまった。
「お前、よくも笑ったな…?」
不気味な笑顔で笑うと、お兄ちゃんは私もお姫様抱っこした。
「ちょっと、恥ずかしいから止めてよ~!」
「ほらっ、走るぞ!!」
とお兄ちゃんは、私の意見を完全に無視して、全力で走った。
私は、怖くて目をぎゅっとつぶって、お兄ちゃんにしがみついた。
最初のコメントを投稿しよう!