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「お兄ちゃん…。怖かった…」 家に着いても、怖くて、お兄ちゃんにしがみついていた。 「はいはい…。大丈夫だから…」 背中をトン…トン…とされると、少し安心できたから、手の力を弱めた。 すると、お兄ちゃんはそっと私を地面に下ろしてくれた。 「さぁ、夕ご飯食べようか?今日は、フランスパンを買ってきたよ?」 と優しく言ってくれたお兄ちゃんに、静かにうなずいた。
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