ホタルの恋

2/2
前へ
/2ページ
次へ
夕闇落ちる 小さな水辺 仄かに光る ホタルが一つまた一つ 君の横顔が 微かに浮かぶ 月明かりもない 闇の底 静寂の中の無言劇 堕ちれば修羅の果て 赤く流れる血にまみれ 夜に溶けて朽ちるのか 人の業など知るよしもなし ホタルの恋は始まったばかり ここは宵闇 小さな水辺 仄かな明かり また一つ
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加