60932人が本棚に入れています
本棚に追加
「ええと、その・・・お代なんですが・・・」
フランケンがごそごそと取り出したのは、いつの時代のどこの国のものかわからない紙幣数枚。
「日本円でなければ、俺も価値がわかりませんので、お客さんのいいと思った額で結構ですよ。ここは、気さくに利用していただける居酒屋にすぎませんし。」
お金は、どんなものでもレジのつくも神のレジ子さんが円に替えてくれる。
「えーと、包帯の分のお金と、乾かしてもらった分も・・・」
「お召し上がりになった分だけで結構です。それより、どうぞまたいらしてください。」
「・・・っ、はい!!」
俺の店は、良心的なのも売りだしな。
それで客がつかめるなら、別にいい。
まあ、もうちょっと人間率が高くなってくれると嬉しいんだが。
最初のコメントを投稿しよう!