三夜

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「具合が悪いのか?」 ああ、吸血鬼にはこの感覚はわかんないだろうな。 そんな困った顔するなよ。 「いや、ちょっと気が抜けただけです。」 「?」 「一晩のうちに、ろくろっ首に会って、フランケンシュタインに感電して、死体の腕がカウンターの上に転がってて、その腕に針を突き刺して縫うのを目の前で見たんで・・・ちょっとまいりました。」 「・・・そうか!それはよい!」 ・・・・・・は? よいってなんだ、よいって。 俺はまいってるって言ってるのに。 何ボケてるんだ、こいつ。
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