三夜

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いつの間にかご機嫌になった吸血鬼。 俺が具合が悪そうにしているってのに、何だこの上機嫌さは! 「ミハイさん?」 「おまえはいつも物事に動じない風を装っているからな。こんな姿、初めて見たぞ。」 それがそんなに嬉しいってのか! 「駄犬も猫又も、こんなおまえを見たことがないだろう。私だけが見れたのだ。今夜はついているぞ!」 いや、俺のつきは最悪ですが? よりによって、このボケ吸血鬼の前で気を抜くなんて、最悪じゃねえか。 表情には出なくても、精神的にダメージを受けてたってことか。 うわああああ、恥ずかしいぞ!!
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