60848人が本棚に入れています
本棚に追加
/1370ページ
「ミハイさん。暖簾、もう1回出してきてください。まだ閉店時間ではありませんから。」
「さっきまで真っ白な顔で倒れかかっていたくせに、何を言う。無理をして、今夜の開店に影響したらどうする気だ。」
や、まだ夜ですが?
しかも、また来るのかよ、次の夜も。
吸血鬼が仁王立ちになって睨んでいるので、俺は空いた皿やグラス、使った鍋やフライパンを洗って手を拭いた。
「わかりました。これで店は閉めます。」
「それでよい!さあ、送るぞ!」
それがやりたかったのか、こいつ!
琴子さんがフランケンに送らせてるのを見て!
「いえ、うち、この裏なんで。」
裏口から出て裏口から入る。
その距離をどうやって送るってんだ。
最初のコメントを投稿しよう!