三夜

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「ミハイさん。暖簾、もう1回出してきてください。まだ閉店時間ではありませんから。」 「さっきまで真っ白な顔で倒れかかっていたくせに、何を言う。無理をして、今夜の開店に影響したらどうする気だ。」 や、まだ夜ですが? しかも、また来るのかよ、次の夜も。 吸血鬼が仁王立ちになって睨んでいるので、俺は空いた皿やグラス、使った鍋やフライパンを洗って手を拭いた。 「わかりました。これで店は閉めます。」 「それでよい!さあ、送るぞ!」 それがやりたかったのか、こいつ! 琴子さんがフランケンに送らせてるのを見て! 「いえ、うち、この裏なんで。」 裏口から出て裏口から入る。 その距離をどうやって送るってんだ。
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