五夜

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肉の塊を入れるより、挽き肉にしてみるか。 挽き肉も、この狼男の好みはレア。 ・・・ユッケ? なんだか、オムレツにしなくてもいいような気がしてきた。 「どうしても、肉がよろしいですか?」 「うん、お願い、泉実さん。」 しかたがない、客の好みを聞いて作るというのが、この店のコンセプトなんだから。 俺は、卵と挽き肉を出すために、冷蔵庫を開けた。 本日、これにて閉店。
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