八夜

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珍しく、1週間たっても吸血鬼のミハイが店に来なかった。 「あいつ、アメリカに行くって言ってたよ。」 吸血鬼とは仲が悪いはずの、狼男の木戸が教えてくれた。 里帰りか。 吸血鬼ならばヨーロッパだろうと思っていたが、どこかの時代でアメリカに流れたのかな。 一応、アメリカの投資家というふれこみになっているらしいし。 「お仕事が忙しいんですね。」 そう木戸に話しかけながら、ジンギスカンなんぞを出してみた。 羊肉多めで野菜少なめ。 いや、少なめどころか、ごく微量。 そして、肉はかなり生。
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