八夜

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「泉実さん、気にしなくていいんだよ。あれ、すっげえわがまま言ってただけだし。」 「そうよねえ。なんだかんだで、主人公で姫って呼ばれてて、王子様と結婚なんだから、恵まれてるわ。」 「そんなものなんでしょうか。」 「そうそう。」 木戸と琴子さんは、本当にあっさりしたものだ。 彼らは、元々そういう思考なのだろうか。 親指姫をヤタに押しつけてきたミハイさんは、まだ不機嫌のままワインを飲んでるし。 どうするかな・・・ 「平等なんぞどこの世界の夢物語だ。甘ったれめ。」 わああ・・・まだ怒ってるよ。
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