60934人が本棚に入れています
本棚に追加
「いいだろ。お前は上級なんだから。」
上級?木戸、何か知ってるのか?
「俺の一族なんかにも位てえの?なんか、格付けがあるんだけどさ。吸血鬼ってのは、すげえはっきりしていて厳しいらしいよ。」
「きさまにわかるものか。」
ミハイさんは、残ったワインを飲み干すと、お代わりを要求した。
「真祖の直系か否か、純血種か混血種か、種として純粋に力があるかないか、それで我らは厳しく格を決める。それは絶対であり、覆ることはないし、覆させるようなことがあれば、一族すべてから追放抹殺される。」
こ・・・こええ!
なに、吸血鬼ってそんなにシビアなの?
で、こいつは上級って・・・結構、位としては上にいるんだ?
「私の格が知りたいか、泉実。」
俺を見て、にやりと笑う。
あ、ちょっといつものミハイさんに戻ってきた。
最初のコメントを投稿しよう!