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指輪を放り込んで閉じると、チーン!と高い金属音をたててレジのポケットが開く。
なぁんだ・・・2000万円分の札束か。
2000万・・・無駄遣いしやがって!!
「はい、返金しますね。もうちょっと考えてお金を使った方がいいですよ。」
2000万円を吸血鬼の前に置くと、ポカーンとした後激怒した・・・みたいだが、俺も怒ってるんだよ!!このボケ吸血鬼!!
「人の好意を!」
「相手の気持ちと都合も考えられるといいですねえ。あ、花束分のお礼、差し上げます。」
固まった笑顔のまま、俺は厨房の足下に用意しておいた物を取り出した。
それは、まだミハイさんがこの店に来始めて、俺が吸血鬼ってもんをひどく警戒していた頃に準備しておいたもの。
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