八夜

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「こんなもので恐縮ですが!!どうぞ、お受け取りください!!」 俺は、白木の杭を取り出して、ミハイさんの目の前のカウンターに思い切り木槌で打ち込んだ。 カウンターに穴が開いたが、そんなことを気にしていられないくらい、俺は腹が立っていた。 いつ!俺が!男で吸血鬼のてめえの求婚に合意したってんだ!! 「特注の飲み物です。よろしかったらどうぞ!」 さらに、ワイングラスに教会からもらってきた聖水を注ぐ。 テーブル席の木戸と琴子さんが、 「うわぁ。泉実さん、えげつなー。」 とか、 「やだ、怒らすとこうなるの?」 とか言っているがかまうものか。 白木の杭と聖水の入ったグラスで足りなければ、十字架も追加するがどうだ? 「お・・・お・・・おのれぇぇぇ!!人間の分際でぇぇ!」
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