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「こんなもので恐縮ですが!!どうぞ、お受け取りください!!」
俺は、白木の杭を取り出して、ミハイさんの目の前のカウンターに思い切り木槌で打ち込んだ。
カウンターに穴が開いたが、そんなことを気にしていられないくらい、俺は腹が立っていた。
いつ!俺が!男で吸血鬼のてめえの求婚に合意したってんだ!!
「特注の飲み物です。よろしかったらどうぞ!」
さらに、ワイングラスに教会からもらってきた聖水を注ぐ。
テーブル席の木戸と琴子さんが、
「うわぁ。泉実さん、えげつなー。」
とか、
「やだ、怒らすとこうなるの?」
とか言っているがかまうものか。
白木の杭と聖水の入ったグラスで足りなければ、十字架も追加するがどうだ?
「お・・・お・・・おのれぇぇぇ!!人間の分際でぇぇ!」
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